ねぎらい学アカデミーは、職場や家庭での対人関係の悩みを感謝で解決!「感謝の処方箋」

ネガティブな感情の扱い方

誰にでも、「癖」ってありますよね。

例えば、自分の場合。

考えごとをするとき、

どうやら、下唇をつき出していることが多いらしく(ハズカシ-)、

子どもたちから、

「かあちゃん、また変な顔してる――!」と爆笑されるのですが、

もちろん、無意識にやってしまっており、

言われて初めて気づくんですよね。

これって、「思考」や「感情」にも、同じことが言え、

無意識に、「癖」や「パターン」に陥っていることがあります。

 

あるクライアントさんとお話をしていたときのこと。

「職場が暗い」

「みんな、陰で人の悪口ばかり言っている」

「上司はいつも怒ってばかり」

という、少々、重苦しい話題になりました。

 

彼女曰く、

「私は、人の悪口は嫌いなんです。

そういうの聞くと、ホントに気分が悪くなるんですよー」

うんうん、よくわかります。

悪口、陰口は、職場においては、

百害あって一利なし、と、私も思っています。

 

 

ところが、話を進めていくうちに、

彼女の口から、

 

「でも、○○さんって、頼りないんですよ~~」

「確かに、そういう面では尊敬してますが、でも、知ってます?

実は、△△は、まーったくできないんですよ、あの人」

「ああゆうところは、どうかと思うんですよね、上司のクセに、って思っちゃう」

 

 

おやおやおやおや。

それ、立派な悪口。

 

更に聴いていくと、彼女の口から、こんな言葉が出始めました。

 

「どうせ、誰も褒めてくれないんで」

「結局、結果を出せてないんで、誰も認めてくれないんです」

 

まさに、「ねぎらい不足」、

だったんですよね。

 

 

「ねぎらい」が足りないと、どうしても「承認欲求」が強くなります。

 

「もっと、認めてください!」

「私だって、頑張ってるんです!」

 

めっちゃ、わかります。

こんなに頑張ってるのに、どうしてねぎらいの言葉一つかけてくれないのか。

もし、そんな風に感じたとしても、

あなたは、何ひとつ悪くありません。

 

その不満は、やがて、不安になり、

最終的に怒りや、まさに、ネガティブな感情へとつながっていきます。

ぶっちゃけ、ここまでは、みんな、同じだと思うのです。

「癖」が出るのは、ここから先、なんですよね。

 

「ちっくしょーーー!!今に見てろ!

いつかきっと見返してやる!」

 

と、「何くそパワー」に変換し、

結果を変えることや、

結果を変えられるような自分自身に変わることに、

エネルギーを向けられる人と、

 

自分の評価や、立ち位置を守りたいがために、

他者を、一段低く評価してしまう人。

 

*ほかにも、パターンはあると思いますが、

今日は割愛します。

 

陰口、悪口の正体の多くは、

これなのではないか?と、最近は思うようになりました。

 

悪口を言うことで、他者の評価を下げ、

自分の身を守りたい、、、

そんな防衛反応、

いえ、生存本能のひとつのかたち。

 

相変わらず、彼女の

「他者の評価を下げる行為」は続きました。

 

でも、それは、

彼女自身の評価を下げる行為でした。

 

彼女は、大切なクライアントさんで、

いえ、それ以上に、

ねぎらい伝道師として、どうしても寄り添い、力になりたかったので、

こう切り出しました。

 

「いま、こうやって話していて、あなたのちょっとした”思考の癖”に気付いちゃったんだけど、、、

言ってもいいですか??

えーと、、、たぶん、、耳の痛い話になるかもしれないんだけど、、、大丈夫ですか?」

 

言ってください!!と彼女は、言ってくれました。

 

――もし、違ってたら、違うって言ってほしいんだけどね、、、

自分を守るために、つい他人を一段低いところで評価する、ってことないかな?

どうしても、他人のできていないところ、足りないところを見つけて、

それを、別の誰かに言うことで、自分のポジションを維持しようとしてないかな・・・?――

 

彼女にとっては、さぞかし、厳しい言葉だったことでしょう。

みるみる、表情を強張らせ、

「そんなこと、一度だって思ったことありません!」

と、険しい目で言いました。(ごめんね、ホント、ごめん)

つまり、

彼女は、自分が悪口を言っている、という自覚がありませんでした。

まさに、「癖」、

無意識に、「悪口」になってしまっていたのです。

 

だとしたら、、、

「あなた、めっちゃ、損してます!!」

無意識に出た言葉が、「悪口」だったとしたら、

あなたの周りには、人が集まらなくなってしまうよ、、、

 

もし、認めてもらいたいのなら、

カラッカラの承認欲求を、満たしたいのであれば、

 

他者を下げるのではなく、

自分の力を上げること。

結局、それでしか、

あなたを認めさせることは、できないんです。

 

結果はどうあれ、

自分を高めようと、

悔しさをバネに前に進もうとしている人を、

人はそうそう、貶めたりしない。

そこまで、

嫌な人たちじゃないと思うんだ――。

 

ようやく、少しだけ、彼女の顔が、穏やかになりました。

 

【本からうけとるメッセージ②】

 

 

なぜ、彼女は、他人を下げてまで、自分を守りたかったか。

ここ数年の間に、彼女をとりまく環境は激変し、

彼女は慣れない職場で、

初めての業務に四苦八苦しながらも、

懸命に結果を出そうとしてきました。

「誰に聞いても、知らない、わからない、って言われるんです」

「そんなやり方じゃダメって言われるんですけど、じゃあどうしたらいいか、

誰も教えてくれないんです」

さぞかし、不安で、イライラもしたことでしょう。

やがて、

「どうして、自分だけが責められるのか」

そんな風に感じたとしても仕方なかったのかもしれません。

 

ネガティブな感情を褒めることはできませんが、

ねぎらうことはできるのです。

 

なぜ、そんな感情になるのか、そんな言葉が出るのか、そんな行動に走ってしまうのか、

まずは、知る。

知ろうと努力する。

知れば、自然に

「本当に、よく頑張ってきたね」

「大変だったね、よくやってきたね」

そんな言葉が溢れ出してくるのだと思うのです。

 

これが、ねぎらいです。 

 

褒めなくていい、

知って、寄りそい、言葉をかける。

相手が、前を向き始めるのは、その後、です。

 

 

あなたの周りに、もし

「ネガティブな感情」に苛まれている方がいらっしゃいましたら、

その背景に、少しだけ想いを寄せてみませんか?

そこから築いていける、関係性も、

また、一つの答えだと思うのです。

 

 

今日の一冊

「職場も家庭もうまくいくねぎらいの魔法」(角川学芸出版)

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