ねぎらい学アカデミーは、職場や家庭での対人関係の悩みを感謝で解決!「感謝の処方箋」

「事実は、なんですか?」

突然ですが、クイズです。

あなたは、ある職場のリーダーです。

ある朝、社員の鈴木さんからこんな話を耳にしました。

 

 

鈴木「契約社員の田中さんが、辞めたいって言ってるらしいんです。

パートの安藤さんが教えてくれました」

あなた「ええ?!急になんで?田中さん、この間は、“頑張ります!”って言ってたよ」

鈴木「どうやら、、、新しく入った契約バイトの佐藤さんと気が合わないって、、、。

この間の店長のお休みの日も、二人が揉めたらしいですよ」

あなた「何で、揉めたの?」

鈴木「佐藤さんのほうが年上じゃないですか。

前の店でバイト歴も長いんで、田中さんの指示に従えないみたいなんですよね。

それが、田中さんにはストレスみたいで」

あなた「安藤さんがそう言ってたんですか?」

鈴木「はい。安藤さんから見て、田中さんの言い方にも、ちょっと問題があるみたいですよ。

佐藤さんの気持ちもわかるって言ってました」

あなた「そうなんだ、、、。田中さんも、後輩ができて張り切ってるのかもね。どうしようかな~~。
田中さんのほうから、私に何か言ってくるまで、もう少し、様子を見ようかな」

 鈴木「ですね。田中さんも少しワガママなところがあるんで。

少し、様子を見た方がいいかもしれませんね」

 

 

はい、クイズです。

 

このやり取りで、「事実」はなんですか?

 

 

お気付きの方も多いと思いますが、

この会話で、「事実」は、ほとんどありません。

 

「みたいです」

「らしい」

「~さんが言ってましたよ」

「こう思ってるそうですよ」

 

これらは、「事実」ではありません。

 

誰かが、そう感じただけです。

多くが、誰かの主観であり、

大抵、誰かの「意図」が働きます。

 

こうした、「事実」でないものに、

私たちは、どれほど振り回されているのでしょう。

 

【本からうけとるメッセージ③】

 

リーダーは、チーム全体を育てていく必要があり、

俯瞰で見ることが求められます。

 

が、俯瞰して上からみているだけでは、時に見誤ることがあります。

それは、「事実」です。

起こったことを自分の目で確かめるか、

直接本人に聞かなくてはなりません。

これは、実に、時間がかかります。

誰かの、

事実のフリをした、噂話に時間をとられているヒマはないのです。

 

――チームの基本は、一対一の人間関係――

 

職場に限らず、人間関係はの基本は、「一対一」です。

自分が、その相手と、直接どう関わるか?

これから、どう関わっていきたいか?を

直接伝え合うことでしか、真の関係は築けないし、

 

自分が、直接相手から聞いたことや、

そこから受け取ったことからでないと、

「事実」は見えてきません。

 

例えば、上記のようなやり取りが、職場で起こったとしても、

「誰かが言ったことって、事実と違っちゃうことがあるから、

直接、田中さんに確認するね」

と、自分が直接確認することを宣言します。

 

とは言え、相手に「こんな話を聴いたんだけど」という言い方はせず、

「最近、どう?」や、

「今日、元気ないけど、何かあった?」

と、自分が感じたことで、話を進めます。

 

 

最近、よく店長や、リーダーから相談を受けるのが、

「○○さんは、言ってることは間違ってないんですが、言い方が、、、」

「あの言い方だと、敵を作っちゃうんですよねー」

という「言い方」「伝え方」に対するお悩み。

 

「言い方」を注意するのって、難しいですよね。

 

でも、難しいからと言って、

「~さんが、あなたにこう言われて嫌だったみたいだから、言い方気を付けてね」

と、「誰か」を経由して伝えると、

ますます、問題がややこしくなります。

 

 

「さっき、~さんに、こう言ってるところを見ちゃったんだけど、

あまり良い言い方ではなかったかなぁ、、と「私が」思うんだけど、どうかな?」

「もし、逆の立場で、同じように言われたら、どう思うかな?」

 

と、直接、相手に「自分が感じたこと」として伝える。

そして、伝えるだけでなく、

相手の成長に、直接関わる。

 

「これから、あなたには、このチームの中心メンバーとして活躍してほしいと思ってます。

みんなから、慕われるリーダーになってほしい。

そのために、ひとつだけ、気を付けてほしいことがあるんです」

「言い方って、自分では気づかない「クセ」があるから、

私も一緒に直していこうと思うんだけど、どうかな?」

 

そんな風に、相手の成長に、直接関わることを、約束する。

これが、リーダーの役割であり、

「慕われる」秘訣なのです。

 

まだ、「誰かの言ったこと」に翻弄されたいですか?

それとも、直接伝え、直接関わっていきたいですか?

 

 

今日の一冊。

「慕われる店長になるために大切なこと」(WAVE出版)

https://goo.gl/T2JfMC